ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「学校の方はどうだったの?」

「昔の幼馴染に会えたよ、昔とちょっと違って驚いたけど」

俺は、ソフィアのこと話す。

「もしかして、彼女の娘?」

「彼女?」

彼女って誰だ?

「名前は、何ていうの?」

「ソフィアだよ」

その名前を聞いた母様は、嬉しそうに微笑んだ。

「やっぱり、それでどんな風に可愛かったの?」

「ど、どんなふうにって…」

俺は、見て思った通りのことを言った。

「すっげぇ美人だった。人を引き付けないオーラをまとってて、俺をライバル視してきた」

「まぁそうなの?彼女そっくりね」

母様は、軽く笑った。

「なぁ、彼女ってのは?」

「ソフィアの母親のことよ、もう亡くなっているけれど…」

母様は、そう言い窓の外を見る。

「名前はアフィア」

「アフィア?」

聞き覚えのある名前だったけど、顔までは思い出せなかった。

「ねぇ、今度ソフィアを連れてきて」

「え!何でだよ」

「だって、アフィアの娘よ、話してみたいのよ」

つ、連れてくるって言ったって、絶対あいつの事だから。

「そんなことに付き合っている暇はない」

とでも言いそうだ。