ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「今日は、この世界の歴史について学びます」

この世界の歴史授業なんて、魔法書を読んで育った私にとってはそんなの無意味だ。

だって、既にこの世界の歴史について知ってるからだ。

「皆さんは知っていますよね、この学校の守り神知恵を司るエアとトートを」

周りのみんなはざわめき始めるが、隣に座るアレスは紙に何かを書いていた。

(ん?何を書いてるんだ?)

気になるとかそういうわけではないが、先生の話より紙に書くことを優先としてるから、どんなことを書いているのかと。

(って、気になってるじゃないか!)

とりあえず、チラッと横目で見てみると、そこには細かい字がズラーと並んでいた。

(なっ!こいつは何を書いているんだ?!)

ますます気になってきた。

(だけど、ここで魔法を使うのは……)

こいつの書くことに魔法を使うなんて、大切な魔力をここで使うのは……。

「それでは、アレスさんエアとトートの戦いが終わったあと、二人は何をしたか知っていますか?」

「はい!」

い、いきなり聞くのか?!

さすが先生だな、アレスがどこまで勉強ができるのか探るためか?

「戦いを終えたエアとトートは、今俺たちがいる世界に“魔法"というものを与えました。炎・水・空・光・闇・治癒などの魔法を」

「正解です、さすがアレスさんですね。ソフィアさんと並ぶだけのことはありますね」

「いえいえそんな、俺はまだソフィアよりは下ですよ」

そんな話はどうでもいいから、早く授業を進めてくれ。