ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「ドラゴンなんて、この世界にいるわけがない」

私は人魚姫やユニコーンと言った、おとぎ話には興味がない。

ドラゴンもそうだ、誰も見たことのない生き物を信じろなんて無理な話だ。

「でも、期待されてるもんね~。ソフィアは」

「誰だ!」

「私だよ」

「何だ、テトか」

「何かその言い方、傷つくんだけど」

この小さくては全身真っ黒の猫は、私の使い魔のテトだ。

本名はバステトなのたが、本人は男っぽい名前だといい、嫌っている。

周りにはテトとして通っている。

「今日の中間テスト見たわよ、凄いわね」

「あんなの普通だよ」