ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「…。でも、良かったじゃない」

「何が良かっただよ、こっちはまんまと騙された気分なんだけど」

「だって、この魔法学校で誰も寄り付こうとしないソフィアに、ライバルとして認められたんだから」

「それはつまり、素直に喜んでおけと」

「そうね、今のうちに喜んでおいたほうが良いわね。まぁ貴方がライバルって認められても、ソフィアには一生かかっても勝てないと思うけど」

このクソ猫、さっきから上から目線で色々と言ってきやがる!!

「でも、ソフィアの気を引きたいなら、いい考えがあるわよ」

「えっ?」

「貴方も知ってるでしょ?禁断の図書室のこと」

「もちろん、知っているさ」

知ってるも何も、理事長からこの魔法学校に呼ばれた時に、禁断の図書室への入室許可をもらっている。