ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

『私とお前との関係は、幼馴染ではなくただの他人同士だ』

ま、その言葉でさっきの想いはどっかに行ったけどな……。

「ふ〜ん、でもあの子はあの子なりに優しく言ったつもりだったんだけど」

「何が優しくだよ、刺のある言い方だったろ」

「貴方はそう感じるかもしれないけど、そのうち分かるわよ」

「…あっそ、まぁ一つだけ分かったのはソフィアが俺と関わりたくないってことだ」

「それは、違うわよ」

「えっ?」

違うってなんだよ、あいつがさっき行った『他人同士』ってところで、俺と関わりたくないって言っているようなものだろ。

「ほんと、頭の回転が遅いんだから。あたなそれでも魔法探偵かしら?」

使い魔のあんたにそれだけは言われたくないな。