ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「私は、お前に何一つ負ける気はしない!」

「な、何一つって、どういうことか説明しろ」

「悪いがお前に説明している時間はないんだよ」

こ、こいつ!!

「今日から私とお前との関係は、幼馴染ではなくただの他人同士だ」

「おい!さっきから言いたい事ばっか言いやがって!意味わかんねぇんだよ」

「別に理解してもらわなくても結構だ」

ソフィアはそう吐き捨てるように言うと、俺に背を向けて行ってしまった。

「……何なんだよ!」

久しぶりに再開出来たと思ったら、何だあの態度。

それに、俺が“アレス”って知った瞬間に態度変えて、俺が何したっていうんだよ。