ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「何だ覚えていないのか?昔よく遊んでもらっていたのに」

「遊んでもらっていた?」

ソフィアは数秒考えこむと、思い出したように言った。

「もしかして、一定期間だけお父様の屋敷にいた、あの男の子」

お、覚えていたんだ。

「名前はたしか…アー、あ………アリス!」

「いや!違うから」

「あれ?」

「あらら、勉強に関して記憶力のいいソフィアが、男の子の名前を覚えていないなんて」

さっきから、俺の様子を伺っていた使い魔が喋った。

「う、うるさいぞテト!仕方ないだろ、昔のことなんだから」

やれやれと思い、改めて名乗ることにした。