私が認める男は唯一人、昔私と一緒に遊んでくれた人だけだ。

私がまだ四・五歳の時だったから、顔は余り覚えていない。

でも、懐かしい記憶だ。

「それで、頼みというのは、数日間の間だけ、アレスと行動をしてほしい」

「………………は?」

「アレスもまだこの学校については知らない。だからこの学校で一番優秀であるお前に頼みたい訳だが」

「失礼します」

私は先生が話している最中、出口へと歩き、先生の部屋から出ていった。

「お、おいソフィア!」

先生が私の名前を呼んた時、私は既に階段を駆け下りていた。

「……たく」

先生は溜め息をついたあと、私が出て行った方向を見つめていた。