ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

それから、まだ半分以上もある階段を上り終わり、私は先生の部屋の前へと来た。

「はぁ、疲れた」

「お疲れ様」

「何がお疲れ様だテト、お前は私の肩の上に乗っていたきり、歩いていないだろ」

「だって、上りずらいし」

今度絶対上らせてやる。

先生の部屋の扉をノックすると、中から低い声が小さく聞こえた。

「先生私です、ソフィアです」

「入ってくれ」

重い扉をゆっくりと開け、中へと入る。