ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「やっぱり、ムカツク…」

小さくそう呟く。

「そうだソフィア、先生が貴方の事呼んでいたわよ」

「先生が?」

「貴方に頼みたい事があるみたいよ」

「テト、そう言うことは早く言ってくれ」

「今思い出したのよ」

まぁいいか、先生の頼みたいこと何て、きっとどうでもいい事だろう。

「とりあえず、先生のところに行くか」

「そうね、先生はいつも通り西の塔にいるみたいよ」

「またか、あそこまで行くのにどれだけの階段を登のやら…」

ため息をつき、マントを軽く羽織る。

「なら、飛んでいけばいいじゃない」

「他の奴らに見られたらどうするんだよ」

「見られても、ソフィアは気にしないタイプでしょ?」

確かに、気にはしないが噂になるのは嫌だ。