ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

【謎の男】

「………これが知恵の神、エアの銅像か」

俺はエアの銅像の前で、手を合わせた。

「知恵の神エアよ、俺の願いをどうか叶えてください」

手を合わせ終わり、後ろを見ると、一人の女が走っていた。

顔立ちは、とても綺麗で、目は透き通るような翡翠色。髪の色は目にあった深緑で、癖一つないロングだった。

「この学校に、あんな美少女がいるなんて、思っていなかったな」

さっきまでよく見えなかったが、肩の上には使い魔らしき猫が乗っている。