ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「あ、れすは…」

アレスは死んだの?

テトが必死に止血をしようとしている。

だけど、血の海はどんどん広がる。

私の体が脈打ち、私の瞳が赤色へと変わる。

「アレスが…死んじゃう……」

私の中では、ロゼの器にされることよりも、アレスが死んでしまうという気持ちの方が大きかった。

「そろそろか…」

胸元の魔法陣が輝きを増す。

それと同時に、体に走る痛みも増す。

だが、私はその痛みすらもう感じることは出来なかった。

「いや……」

私の髪は、白髪へと変わり始める。

「アレスが死ぬなんて……」

私の顔に紋章が浮かび上がる。

「アレスが死ぬだなんて……」

私の頬に涙が伝った時、私の意識は消えた。

「アレスが死ぬだなんて、いやぁぁぁぁぁぁ!!!」

私を吊るしていた紐は切れ、私の後ろのガラスが一斉に割れる。

「なんだ、これは!」

私は、ゆっくりと降り立った。

「これはこれは……」

私は、赤い瞳でサルワを睨みつけた。