ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「魔法陣をかけ!」

三人は、それぞれ位置に着くと魔法陣を書き始める。

私は、それをボーッと見ていた。

だけど、直ぐに頭を左右にふり意識を保った。

「位置につけ」

サルワ達は、それぞれ位置につく。

「始めるぞ、ヴェルト・マギーアの儀式を!!」

サルワの言葉と共に、大きなロゼの固まりが青い光を放ち始めた。

「あ、れは!」

人々から盗んだロゼを、一つのロゼにしたのか?!

これだけ大きいロゼが、私の体に収まりきるわけがない。

「大いなる力を秘めしロゼよ、その力を一つの大きな力へと変えよ!」

その時私の体に刻まれた魔法陣が光り出す。

「熱い…!」

体が焼けるような熱さだ。

このままでは、本当にロゼの器にされてしまう…!

「抵抗をしても無駄だ」

サルワは、足元に書かれた魔法陣に手を向けた。

「さぁロゼよ!世界を創造するのだ!」

「かはっ!」

私の体が大きく脈打つ。

鎖から注がれるロゼの力が、私の体の中へと入って来ているのを感じた。

変な感じだった。

だけど、それと同時に怖かった。

このままロゼの器となれば、私はどうなるんだ?

体の自由や意識は全て、サルワの物になってしまうのか?

「いや、だ!」

私の瞳が赤く輝く。

「神の守り(デューシールド)!!」

私は、自分の体にバリアを貼った。

「まだそんな力が残っていたのか」

神の守りのお陰か、少しだけ体が楽になった。

「貴方達の…思い…通りに…なんて、絶対にならない!!」

私は必死にそう叫んだ。