ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「ホント酷いことするなぁフィアは!」

「貴方が暇そうだったから連れてきただけよ」

「暇なわけないだろ!せっかく気持ちよく寝ていたのに!」

「ご、ごめんなロキ」

ロキが巻き込まれたのは、俺のせいか…。

でも、ロキも居るなら心強い。

「アレスは、悪くないだろ。悪いのはこいつだ!」

ロキは、フィアに指をさす。

本当にこの二人は仲が悪いなぁ。

まぁ、いつもの事なのだが……。

「呑気に話してる場合じゃないわよ」

テトが俺の肩の上に飛び乗る。

「あれ?お前使い魔なんていたか?」

フィアと同じことを聞かれ、溜め息がこぼれる。

「こいつはテト、ソフィアの使い魔だ」

「え?!ソフィアって、あのエアトート魔法学校で、絶対零度の女と呼ばれているが、凄く美人な子だろ?!」

「ロキって、女の子の情報ならすぐ言えるよね」

フィアは、呆れた目でロキを見る。

「当たり前だろ!」

ロキは、胸を張って言う。

「可愛い女の子の情報を、俺が逃すわけないだろ!」

「どんだけ女の子に飢えてるんだか、そんなんだから彼女の一人も出来ないのよ」

「んだとぉフィア!!」

「うるせぇぞお前ら!時間がねぇんだから少しは落ち着け!」

ムニンがロキの足にがぶりと噛み付く。

「いってぇ!」

「何その使い魔?」

「こいつはムニン、今俺と仮契約している使い魔だ」

ムニンは、ロキから離れると俺の足元の隣に座る。

「本当にこんな奴らでソフィアを救い出せるのか?」

「安心しろ、ロキはこんな奴だけど、とても強いんだぜ」

「あ、アレス!お前がそんなことを言うなんて!」

「それより、状況を説明してよ」

「あぁ」

俺は、ロキとフィアにこれまでの事を話した。

だけど、ソフィアが魔人族ってことは話せない。

これは、テトとの約束だからだ。