ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

次の日―――

「テト、いつまで寝ているのだ。もう朝だぞ」

「早いよソフィア!まだ五時にもなってないよ」

「いつもの練習だ、早く来い」

「はいはい」

テトは寝ぼけながら、私の肩の上に乗った。

私は毎朝早く起き、学校の周りを走っている。

走り終わった後は、呪文の練習と、ほうきに乗る練習だ。

だが、私はほうきが無くても普通に飛べる。

もちろん魔法を使って飛んでいるが、この魔法はまだ習っていないため、学校で使うのは控えている。

「よし!」

運動着に着替え、軽く走り出す。

私は、余り運動着が好きではないが、これ以外運動出来る服もないし。