ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

【ソフィア】

「ん……」

何か甘ったるい匂いがする。

それに、体が酷くだるかった。

まるで、また風邪でも引いているかのようにぐったりとだ。

私は、目を覚ます。

視界はボヤけていたが、目が慣れてきたお陰で灯りが私の目に飛び込んできた。

「ここは…?」

体を動かそうとした時、手首が紐で固定されているのに気づいた。

「な、なんだこれは!」

左の手を動かそうとしてみたけど、同じく紐で固定されていた。

両手以外にも、体・両足も紐で固定されていた。

私は、状況が理解出来なかった。

私は、今どこにいるのだ?!

「やぁ、目が覚めたかな?」

「――!」

聞き覚えのある声が部屋の中に響き、私は声のする方へ目を向ける。

「サルワ!」

そこには、真っ黒な服をまとったサルワがにやりと笑っていた。

「今すぐこの紐を解け!私をどうするつもりだ!アレスは!テト達はどうした?!」

「そんな沢山質問しないでよ、一個ずつちゃんと答えてあげるから」

サルワは、私に近づくと注射針を私の首元に刺した。

「いたっ!」

チクリと首元に痛みが走る。

サルワは、私の体の中に何かの液体を入れた。

「な、…なんだこれは…」

その薬の影響のせいなのか、体が熱くなってくるのを感じた。

「君には、ロゼの入れ物になってもらう」

「ロゼの…、入れ物だと…?!」

たしか、アレスが言っていたことだ。

じゃあ、私を人造人間の実験に使うのか?

「私の体を使って、人造人間の実験でもするのか?!」

「いや、そうじゃない」

サルワは、私の胸元を掴むと、思いっきり引っ張り服を破いた。

「きゃあ!」

「なかなか可愛い声を上げるな」

「この変態!」

両手が使えたなら、こんな奴殴ってるところなのに!