ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「もうこんな時間か、最後に復習でもしておくか」

そういい、杖を取り出し、一冊の本を宙に浮かせ、私の目の前に置いた。

「アフィア!」

私がそう言うと、固く閉ざされていた本は、ゆっくりと開いた。

「えっと、今日やったのは」

アフィアというのは、本を開けるときの特別な呪文、鍵みたいなものだ。

ちなみに、アフィアというは…。

まぁ、この話はまた今度にしよう。

「よし、完了」

ふと夜空を見ると、沢山の星々が、それぞれ美しく輝いていた。

「星か…。私はいつになったら星になれるのか…」

私は部屋の明かりに向かって言った。

「ライト」

その呪文と共に、部屋の中は暗くなった。

「疲れた…、明日はもっと大変だな」

ベッドの上に倒れ込み、私は静かに目を閉じた。