ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

本棚の裏には、一つの扉が姿を現した。

アレスは、躊躇いなくその扉を開けた。

扉を開けると、そこには地下へ続く階段が続いていた。

「ここが、地下への入口か」

「行くぞ」

扉を閉めて、私達は階段を降りていく。

灯りがないせいで、目の前は真っ暗だ。

アレスがライトの魔法を使ってくれているおかげで、足元は明るかった。

階段を降りた私達は、大きな広い部屋へと出た。

「ここは…」

私は、部屋の中を見回す。

ここは、他の部屋とは違いよく整理されていた。

それに、まだ新しい。

「おそらく、研究結果や実験に使った資料とかを保存していたんだろう」

アレスは、部屋の中央へと歩いていく。

「アレス?」

私もアレスの後に続いた。

アレスの向かった先には、光に照らされたガラスケースがあった。

そして、その中には何かあるようにも見えた。

「なぁソフィア、もしお前がヴェルト・マギーアを使うとしたら、どうやって使う?」

「いきなりなんだ?」

アレスは、意味の分からない質問を私にしてきた。

「いいから、答えてくれ」

「……」

私は、少し考えて答えを出した。

「そうだな…。まずは、ロゼを一つのロゼとする」

「それから?」

「でも、ロゼを作ったところで、そのロゼを使う者がいなければならない。だから…」

私は、一瞬言うのをためらったが、アレスの目を見て言う。

「ロゼを入れる入れ物を作り、その入れ物にロゼを使わせ、ヴェルト・マギーアを使う」

「俺もその考えと同じだ。だから――」

アレスは、ガラスケースの中にいるものに目を向けた。

私は、目の前の光景に吐き気がした。