ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

【ソフィア】

「今夜は、そのサルワの研究所に行くんだろ?」

「そのつもりだ。そこで手がかりを見つける」

「行く時間になったら呼んでくれ」

私は、寮の方へと歩き始める。

「どこに行くんだ?」

「部屋に戻って準備をする」

私は、サルワと闘った時のことを思い出していた。

(あのままじゃ、あいつに勝てない)

夜になるまで、出来るだけ魔力を高めておきたかった。

あと、魔法の復習だ。

「分かった。時間になったら呼びに行く」

「よろしく」

部屋へと戻った私は、片っ端から魔法書を読んでいく。

(学校を襲ってきたのは、小龍とワイバーンだったな)

それなら、奴らはまた同じ手を使ってくるはずだ。

学校を襲った時と同じく、魔法陣を書いて小龍とワイバーンを召喚するだろう。

「あれ…」

ここで、私の中で一つの疑問が浮かぶ。

「奴らは、魔法陣を書いて移動している。でも、学校に魔法陣を書くには、誰かが学校に侵入していないと駄目だ」

でも、怪しい奴は見かけなかった。

「だとすると――」

学校の中で、誰かが教団と繋がっている?

「ソフィア?どうかしたの?」

「いや、何でもない」

考えすぎか。

もしかしたら、私の知らないところで魔法陣を書き終えていたかもしれないし。