禁断の図書室と言うのは、理事長や魔法使い本部から認められた者しか、入ることを許されない特別な図書室。

前に私は、お父様に内緒で、その禁断の図書室へと侵入しようとした。

しかし、禁断の図書室の扉には、魔法で結界が張ってあり、私の魔法でも解くことは出来なかった。

「入るにしても、あの結界が張られていては、入りようがないな」

私に甘いお父様にお願いしたときも、お父様は私が禁断の図書室へ入ることを許してくれなかった。

「あの部屋には何かある、絶対に」

気がつけば、外はもう日が沈んでいて、辺りは暗かった。