私に意味を。

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「・・・私、どうしちゃったんだろ。」

浴槽の中で膝を抱えて考えてみる。

あの後家に帰ってから今まで、ずっと考えてる。

でも、答えは出てこない。

というか、そもそも正解はあるのだろうか?

そして、誰が知ってるのだろうか?

・・・もしかしたら、答えなんてないのかも。

あぁもう。

わからなくなってきた。

「・・・朝日ちゃん。」

無意識に、すがるようにつぶやいた言葉。

・・・なんで私、朝日ちゃんのこと呼んだんだろ。

今朝はあんなに悪者扱いしていたのに。

今は朝日ちゃんに答えを求めている。

・・・答えを求めても、朝日ちゃんが応えてくれるはずが無いのに。

「・・・私の馬鹿。」

馬鹿馬鹿馬鹿。

自分勝手。

こんな私、嫌なのに。

変わりたいのに。

どうすればいいか分からない。

ねぇ、誰か教えてください。

私に、正しい生き方を。

「・・・っ。」

私のナカの何かがこみ上げてきて、思わずお湯の中に顔を沈めた。

今私の顔が濡れているのは、私がお湯の中に顔を沈めたから。

そう言い聞かせて、お風呂場を後にした。