私に意味を。

「あー、笑った笑った。こんなに笑ったの、久しぶり。」

“久しぶり”って?

冗談で言ったのか、本気で言ったのか。

私には、わからない。

でも。

「そう、なんだ。」

私は久しぶりに、少し、楽しいかな。

「ねぇ、何で私を誘ったの?」

・・・え?

今、何て言った?

私、思ってたこと口に出しちゃった?!

「あ、いや、今のは忘れて!」

どうしよう・・・。

完全に気分悪くさせちゃったよ。

あーもー。

私の馬鹿。

せっかく・・・。

・・・ん?

せっかく、何だ?

せっかく誘ってくれた?

せっかく仲良くなれそうだった?

・・・私、寂しいの?

友達が欲しいの?

・・・わかんないよ。

「俺が鮎川さんを誘ったのは、直感。」

・・・はい?

「直感で、鮎川さんは良い人だと思ったから、話してみたくって。」

「・・・ありがとう?」

「え、何で疑問形なの?」

「・・・なんでだろ?」

「ぷっ。あはは!やっぱり鮎川さんって面白いや!」

・・・やっぱり及川君って変わってる。