(って斉藤さん!?確かに無口なだけほうっておいてくれそう。)

私は自分で指したのにもかかわらず驚きながらも、こころのなかで感心していた。




「げげっ!よりにもよって?」


藤堂さんが声を上げると続いて


「はぁ、斉藤さんですか..」


と沖田さん。




(あれ?何か悪いこといったっけ?)


原因を探るため思考をフル回転させている時だった。






グイッ





「えっ?わっ!」





一瞬何が起きたのか解らなかったけど。身体に違和感を感じて、気づいたら斉藤さんに抱きかかえられていた。





「.......。失礼します。」







状況がいまいち掴めないまま、斉藤さんに抱きかかえられ部屋へと連れて行かれる。
藤堂さんと沖田さんは文句を言っていたみたいだが、土方さんと永倉さんは苦笑いをしていた。





「えーーーっと」



部屋に着くなり、斉藤さんは二人分の布団を敷きだしたが、間が狭い。





「....!はっ。どうかしたか?」




斉藤さんは私の声に気付いたのか手を止めてこちらを見る。