【BL】夏の口癖〜叶わなくて痛くて〜



真夏の帰り道
夕方なのにジリジリとした日差しが
俺達の肌を灼く。

「あちィ....」

「あちぃな」



この会話何度目だろう。
毎年夏になると絶対この会話が口癖のようになってた。


もう聞きなれたこの会話なのに
久しぶりと感じるのは

きっと颯太に彼女が出来てからだろう。

それ以来俺達は放課後
一緒に帰ってなかったから。


“ミーンミーンミーン”


蝉の鳴き声が耳に付く。


「なぁ....朱羽ってさぁ」


「んー」


「片想いの子に告ったりしないの?」


「彼女いるから無理」


「彼女?」


!!!

「ま、間違えたっ
違う!彼氏彼氏!」

俺は慌てて否定した。


「ビックリした(笑)」


あまりの暑さに俺は
ぼーっとしていて

つい、口が滑ってしまった

(あぶねー....)