ずっと

当たり前の事を聞かれた。

「てことは、二人は付き合ってるの?」

颯大の発言に驚き、持っていたローファーを落としてしまった。

「あ!まだなんだ」

颯大はそう言うと、中へと戻っていった。

何も聞かなかったように。

「何か腹立つ!」

その日の夜、私は弟の颯大に馬鹿にされた気分になっていた。