もうすぐ沈みそうな太陽の光がビルに反射しててすごく神秘的だ。


恋「俺さ、1人になりたい時よくここ来んだよねー。」


恋がこちらを見ず話す。


恋「そう、あの頃も。


あの頃ってゆーのは月光に入る前…中学の頃なんだけど。


俺ろくに学校にも行かないで遊んでたんだよ。


遊ぶのは楽しいし、年上の女選べば金も払ってくれる。


…女の子にする話じゃないか。」


そう言って微笑んだ。


微笑んだつもりだろうけど、全然笑えてない。


恋「笑えてない、よな。


遊ぶのは楽しかったけど、全然、何も残らなかった。


そう自覚する瞬間がすげー寂しくてさ。」


当時を思い出したのか顔を歪める。