まるで、この約2カ月の空白の期間が なかったかのように 当たり前のように椅子に座って 彼もまた、当たり前のように鉛筆を走らせている 「…何を考えていますか?」 「絵のことです」 …………… 「あの、……あの絵は私…ですか?」 「…ええ」 「……でも、似てない、ですよね…?」 彼の手が止まった 「……それが、部屋を出ていった理由だったのですね?」