……な、なんだよあれ……。


か、可愛すぎかよ……!


沢森の吐息が、耳に残ってる。そこからじわりじわりと、熱が周りに広がっていくようで。


ああ、もうどうしようもない。

もう、抑えようがないじゃんか。


俺は、赤くなった顔を隠すように、机に伏せた。


もう、止められやしない。

抑えることもできない。



「……好きだ……」


好きだ。好きだ。どうしようもなく。

胸の奥が、軋むほどに。


わかってる。きっと後悔する。この想いは実らない。


それでも──それでも、いいから。