【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー





仲良くできるもんなら、してえよ。


前と同じ関係にもどれたら、って何度願っただろう。


──でももう、無理だ。


取り返しがつかないくらい、もう俺は彼女を傷付けてしまってるから──……。


その日の翌日。


「……あの、き、木村君……」


休み時間、そう声をかけられて、そちらを向いてから俺は自分の目を疑った。


そこには、沢森が立っていたから。


「さ、沢森?」