恥ずかしさで潤んだ沢森の揺れる瞳がやけに色っぽくて、思わず目を奪われる。
「沢森……もっかい、いい?」
思わずそう訊くと、沢森は弾かれたように顔を上げて、みるみるうちに真っ赤になった。
そして、ブンブンと勢いよく首を左右に振る。
……そんなに必死に否定しなくても。
「む、無理です!恥ずかしい……!」
「恥ずかしくねーって」
「!? そ、それは木村君が決めることじゃ……!」
動揺している沢森にクスッと笑ってから、沢森の頬に両手を添える。
「……どうしても駄目?」
「……!」
少し首を傾げて沢森を覗きこめば、沢森が、う、と言葉に詰まる。
それから、何度か沢森は視線をさ迷わせて──……。


