【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー






「っ、木村君!木村君!」

「何。うるさい」

「お、お金は私がっ……!」



だから、うるさいってば。


そういわれるってことがわかってたから、うるさいって言ったのに。



いつもの沢森ならそんなこと言われたら怯えて萎縮するくせに、こういうときだけ頑固だ。



「お金はいいから」

「そんな、駄目だよっ!」

「……そんな拒絶されると、ムカつく」