「ばか。大げさすぎ」
「そんなことねーって!シュート率一番良かったし!」
確かに今日の試合は、いつになく調子が良かった。
スリーも一本だけ入ったし。……やっぱ、あいつの応援のおかげかも。
「うー、しっかし、寒いな」
しばらく歩いてると、ぶるっと身震いした昴。
それもそうだ。冬真っ只中だし、それに動いてかいた汗も冷えて余計に寒い。
まあ、あと一週間もすればクリスマスだし。
そりゃ寒いわけだよな。
「理貴、クリスマスどうすんだよ」
「あ?……て、なにそのニヤニヤ顔」
突然尋ねられて昴を見れば、なぜかニタニタと君の悪い笑を浮かべていて。
……なんか、無性に腹が立つ。
「いやあ、愛しの沢森姫とお過ごしになられるのかなーと?思いまして?」
姫って……。


