【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー





「あ、沢森もちょうど英語勉強してるじゃん」


机の上に広げられていたノートには、英文がビッシリ書かれていて、見てるだけで眩暈がしてきそう。


……よくこんな書けたな。


「な、ちゃんと自力で解くから、わかんなくなった時だけ教えて?」


あとは邪魔しないから、と頼むと、渋々沢森は頷いてくれた。


それから俺は、鞄からノートと教科書を出して、早速英語とにらめっこをする。


だけど。


「……全っ然わかんねー」


どの問題見てもちんぷんかんぷんで、ピンとも来ないから参る。


だけど邪魔しないって言った手前、こんなすぐに話しかけるのも気が引けるし。


というかわからないとこだけ聞くって言ったけど良く考えたらそれって全部だ。