【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー





あーあ、と後ろに倒れるように寝転がる。


「何のことだよ?」

「なんでもねー」


眩しい陽射しが、俺を責めるように照りつけていた。


その後はまた暫く泳いでから、夕方頃、昴が花火をしたいと言い出して花火をすることになった。


まあ勿論、買い出しは言いだしっぺの昴だけど。


「遠山君一人で大丈夫かな?」

「平気だろ」


俺と滑川は留守組で、不安そうにそう言った滑川に俺は笑った。


そんな沢山買うわけでもないし。


「……あのさ、木村君」

「なに?」

「花火終わったら、話したいことがあるの」


俺の目をまっすぐ見つめてそう言った滑川。


話したいことって?という言葉を飲み込んで、俺は頷いた。


「わかった」

「……ありがとう」