土屋もお人好しだよな。


俺だったら、自分の彼女の元彼と話し合おうなんて思えない。


「……俺の心が狭いのかな」


頭をガシガシと掻きながら、俺も自分の家へと帰っていった。










──翌日。


9時くらいに目が覚めて、あれ、そういや土屋、何時に行くとか言ってなかったよな?と思い返す。


まあ、午後だよなきっと、なんてボーッとしながら考えてたら。


「理貴ー!お友達きてるわよ!」


と玄関の方から母さんに呼ばれた。


友達?……昴か?


「理貴ー!」

「はいはい。聞こえてるって」