渓斗君の声を聞きながら、ふと放課後のことを思い出す。
ああ、そう言えばまだ渓斗君にあの事を言ってなかった──。
「け、渓斗君……」
『ん?』
「実はもう一つ、言ってないことがあって……」
『……なんか嫌な予感しかしないんだけど、聞くよ。なに?』
はは、と苦笑いしながら
「……えと、木村君と、お家隣同士なの」
と苦笑いしながら言えば、『……嘘でしょ?』って呟きが聞こえた。
あああごめんね私もなんでよりにもよって、木村君とこんなに接点出来ちゃったんだろって思ってるんだよ〜!
いやほんとに、恨みますよお父さん……。


