えみの過去は俺が想像していたもの以上に酷かった。 えみは声を出さずに静かに泣いていた。 その涙はきっといろんな感情が混ざった涙。 …そんなえみを見ていてふと思い出した言葉があった。 "1ヶ月後お前は前みたいに…" 龍汰はこう言っていた。 「なぁ、えみ…」 俺の… 「もしかすると…」 俺の予想があたっていたら… 「龍汰がうちの学校に転校してくるかもしれねぇ…」 「…ぇ?…転…校…?」 また震えだすえみ。