君の世界からわたしが消えても。


 だから、あとはミヅキに任せる。


 ミヅキが選んだことなら、受け入れたい。


 これは、わたしの自分勝手なお願い。


 ミヅキは神様でもなんでもない、ただの普通の女の子だけど、カナにとっては神様以上の絶対的存在なはずだから。


 ミヅキの言うことに、きっとカナは耳を傾けてくれるはずだから。


 わたしにはできないことだから。


 ……だから、お願いね。


 なにが起きても、受け止める。


 ただ眠ったままのカナを見るのはつらいよ。


 ……ミヅキに、妹のわたしから本当に最後のお願いだよ。


 本当は、できることならば、カナをこっちの世界で生かしてほしい。


 連れて行かないでほしい。


 わがままでごめんね。


 わたしも、カナが本当は好きだったんだよ。


 今も好きなの。


 ミヅキの代わりになんかなれやしないけど、一緒にいさせてほしい。


 一緒に生きていきたい。


 だから、祈ってる。


 ミヅキを、カナを、信じてるよ。


 近いうちにカナがこっちに戻ってくることを、心から――……。