君の世界からわたしが消えても。


 そうやって空に散らばる無数の星屑を眺めていると、ふと、視界いっぱいに広がるその光景がなにかに似ている気がした。


 それがなんなのか気になって、記憶を掘り起こす。


 ずっとずっと、過去のことまで引きずり出して。


 そして、思い出した。


 ……中学1年生、息が白く染まるほど寒い、冬の日を。


 奏汰と美月の後ろを、葉月とふたり、並んで歩いた日のことを。


 悲しげに目を伏せながら歩いていた葉月の吐き出した白い息。


 それが空中に溶ける瞬間の光を帯びたもやが、この星屑に似ていたんだと気が付いた。