君の世界からわたしが消えても。


 ナースステーションに行き、お世話になった看護師さんたちに挨拶を済ませる。


 本当はカナのお母さんが来るはずだったんだけど、仕事の都合でどうしても来られないみたいだった。


 カナのお父さんは出張らしく県外にいるから、代わりにわたしたちが付き添い役をすることになったんだ。


 ちなみに学校は、お母さんに事情を話してイチと一緒に休ませてもらった。


 こういう時、理解のある家庭に生まれてよかったなって心底思う。


 手続きや退院後の注意事項はおじいちゃん先生から事前に説明されていたみたいで、比較的スムーズに病院を出ることができた。


 カナとミヅキが事故に遭って入院する時はすごく慌ただしかったのに、退院ってそれとは真逆で案外あっさりしてる。