君の世界からわたしが消えても。


 それに耐えきれなくなって、どうでもいいようなことをベラベラと喋る。


「え、えっと! イチはもう宿題終わったの?」


「とっくの昔に」


「あー……、早いね! さすが!」


「別に」


「う、数学の15ページ目。すごく難しかったよね!」


「普通だった」


 苦し紛れに繰り出す言葉に、たんたんと返してくるイチ。


 心なしか、言い方も普段より冷たい気がする。


 なにかしちゃったかなって考えてみるけど、心当たりなんか全くない。


 ついに会話のネタも尽きた。


 さらに言うと、心も折れた。