「……っ…あ…れ?蓮…?え!?」
「如月…!目覚めたんだ!良かった…」
「もしかして運んでくれたの?」
「うん。俺一応、保健委員だからさ」
「あ…、そっか…。そうだよね〜あはは。……ありがと」
「うん。あのさ如月。」
「…ん?」
「あんま無理すんなよ。お前チビなんだからさ」
「…っ!!チビって!」
「だってそうじゃんw」
「そうだけど…」
「認めんのかよっ!」
「だって事実だし?」




私たちはそんな他愛もない会話をしてた。

そして気づいたらもう給食の時間だった。


「あ!やべっ如月!もう給食だよ」
「ほんとだ!早く教室戻らなきゃ!」
「如月もう戻って平気なのかよ?」
「うん、もう平気。大分おさまった。ありがとう。蓮。」
「別に」




あぁ。。。今日1日でこんなに話せるようになっちゃったぁ!
こんなに話したの初めてかも。なんか嬉しいな…。



今日は頭痛いのに学校来て良かったっ…。

倒れて良かったっ…。


心からそう思った。



今日はほんとに良い日…!


最近の私は何だかツイてる♪
そう思った。

その瞬間私の頭の中を横切る可愛い顔。

蓮には好きな子いるもんね…

そうだよね…花ちゃん…

あぁ私は情けないなぁ。

なんで恋となるとネガティブになっちゃうのかな。



恋に臆病な私。




これだから私は…。



でも、恋に臆病な私はこれ以上何も出来ないんです。

しゃべるのが精一杯の恋なんです。






神様…



もしも…もしも…願いが叶うとしたら私はこう、願います。

<私に勇気を下さい>と…。



彼氏と彼女。そういう関係じゃなくても良い。

だけど、この私に自分から話しかけられる勇気を下さい。




神様…。

お願いです。私に…勇気を下さい。