「んで?何か用?」


「何か用って・・・・
何で?総ちゃん最近おかしいよ?」


「何が?」


「前と全然違う。
っていうか・・・
悪いんだけど、真弓ちゃん
総ちゃんと2人にしてくれない?」


そんな、まひろさんの言葉に
総一の部屋を出ようと
その場から立ち上がろうとするけれど


「あの・・・」


私の手首を
強く掴んでいる
総一がいるわけで・・・・


「真弓が出て行く必要ねぇし。
座れ」


不機嫌そうな声で
睨むように
私の顔を見上げている総一の姿に
思わず、そのまま
再び腰を下ろしてしまう私がいる。


「2人で話もできないわけ?」


涙ぐむような声で
まひろさんは言うけれど


「2人で話さないといけないような事って
そもそも何?」



そんな問いかけに
黙り込むようにうつむき
その場に座り込んだ。