リオンくんに送ってもらい
早く夜ごはん作らなくちゃ・・・
と、慌てて玄関を開けると


「おかえり~」


総一の彼女が出迎えてくれている。


「ただいまです・・・」


「みんなですき焼きしようと思って、高いお肉買ってきたよー」


うれしそうに、霜降り牛を私に見せている。


みんなですき焼き・・・


・・・なんだ。


総一の彼女がいたんなら
私、急いで帰ってくる必要なかったじゃん。


っていうか、私・・・


邪魔じゃん。


「真弓ちゃん、作るの手伝ってくれる?」


「あ、はい。
じゃあ、着替えてきますね」



何してんだろう。


総一の彼女と一緒に
夜ごはん作るなんて・・・


何か、心の狭い自分が本当に嫌になる。