思わずほころんでしまう顔を隠すように
ラグの上にある食器を片付けながら

やっぱりニヤけてしまう私は



「何か、うれしい事でもあったのか?」



誤魔化す事ができず
バレバレらしい。



「別に何もないよ。
お風呂入ってくる」


食器をシンクに置き
逃げるように
バスルームへと足早に向かった。



お風呂に入りながら
明日は何を作ろう、なんて
一人はしゃいでしまってる自分がいる。


けれど、そんな私を一気にどん底へと突き落とす場面が
直後に待ち受けていようとは
この時の私は
知る由もなかった。