────────── ─────── ───── 「本当にもう大丈夫か?」 「うん!これ以上涙出ないってくらい泣いたから!」 楓は泣きはらしたような目をこすってニッコリ笑った。 「あーそれにしても早く制服乾かないかなあ!濡れてて気持ち悪い」 「そりゃ雨の中傘ささずにいたら濡れるに決まってんだろ」 「そーだけどさあー」 むくれた顔をしながら楓は制服のシャツをつまみすぐ離す。