【短編】いつからか俺たちは。



久しぶりに呼ばれた名前に胸が熱くなった。

たったそれだけのことが嬉しくて、泣きそうになる。


目の前の彼女が俺をみてないと分かってても愛しくて。どうしようもないほど好きで





「……菜月」





名前を呼ぶと同時に抱き締めた。



好きだ。

好きなんだ、呆れるほど。





ずっと、ずっと

俺にはお前しか見えないんだよ。