純粋に隣で想い続けたってきっと叶わない。 ほんと自分でも酷い奴だと思うよ。 「そんなこと言わないで…っ!晃夜までいなくなったら、私…私っ」 そう叫びながら今度は菜月が抱きついてきた。 そんな菜月の頭をそっと撫でる。 ごめんな、酷いこと言って。 ごめんな、俺は菜月がこう言うって分かってて言ったんだ。 「どこにも行かねぇから…っ」 こんなに好きなのに、どこに行けって言うんだよ。 俺が菜月なしじゃ生きてけねぇよ。