「笑えよ、菜月」




放課後、夕日の差し込む二人きりの教室。

菜月を壁際まで追い詰めて、両手で逃げ道を塞いだ。

俺より頭1つ分ほど下にある顔を見つめて、そう言えば




「ど、どうしたの急に…。晃ちゃん変だよ?」




戸惑いながら俺を見上げる菜月と目があった。

至近距離で見つめる彼女はやっぱり綺麗で…

好きだ、と改めて思う。