~ 蛍 視点 ~


私たちは学校が終わり、校門の前で…

恭也が来るのを待っていた。


遅いな…

もう30分も過ぎてる…


「ねぇ、蛍。この時間で合ってるの?」


奏が、私に不思議そうに聞いてきた。


「うん。

いつもは…

5分前には、来てるんだけどな…」


私は、苦笑いしながら答えた。


「何かあったんじゃない?

一回、電話してみたら?」